信じられる自分をつくろう

 信じられる自分つくろう。
 先年度まで働いていた中学校の生徒から有り難い手紙をいただきました。その生徒の中には、このサイトを見ている生徒もいたので、そんな君らに向けて述べてみます。
◎自分の感性を育ててください。
  ◇自分で感じる
  ◇自分で思う
  ◇自分で想像する
  ◇想像したことを構築する=自分で創造する
 つまり、自分の価値観を持つことです。
 これらのことは、現行の教育の中では、大変難しいことなのです。「自分で」のところが、大人や他からあてがわれた知識となっていると感じています。また、テストに出してはかれるような部類の物でもないのです。何にもまして、先生たちが、評価しづらい事柄なのです。だから、判定が容易な知識偏重の教育などと言われる結果をまねいていったのです。ただし、知識を全面的に否定してはいけません。知識は自分を助けてくれる友人と思ってください。ときには、相手の意見を参考に自分の考えを深めることもあるからです。知識は自分の考えを固めるための要素と思ってください。培った知識を伴侶において自分の考えを持つようにするのです。
 感覚性の強い芸術という理論だけでは説明できない部分を、現代の教育はないがしろにしつつ進んでいると感じています。AIなどIT機器が自分の感性や考えを創造するために使われているかといえば、そうではないことが多いでしょう。極端に言えば、答えを引き出すために用いてしまうのがほとんどです。自分の考えを自分で創り上げるどころか、自分の考えを他者・AIに作ってもらっているような状況なのです。
 自分が興味を持てたこと(価値観があるかもと感じたこと)を大切に育んでください。自分の価値観をさらけだして生活できているのかも、自分を見失わないために確認してみてください。

 大人はえてしてずるいものです。ときには子供たちを大人の論理の中に封じ込めて、利用することもあります。だからこそ、自分の感覚を磨くことを忘れないでください。

hirorin について

東京で中学の国語教師をしていました。現在時間講師をやってます。
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