この投稿は「白髪レガシー」の号外として、綴ったものに加筆したものです。
ストレス源
働き方改革の一環なのだろうか、「各自がなんとかせい!」が当たり前となってきた。
「ストレスチェック」の通知が届いた。私が受けた感じとしては、「ストレスチェックを実施期間内に必ず行い、その結果で受診・診察が必要ならば、しかるべき機関で受診しましょう。」と聞こえてくる。”また自己責任かよ!”
個人に義務を負わせる方向性が見え隠れする。「労働安全衛生法」は事業者に課せられた義務であって、労働者に課すものではない。ストレスに耐える方法やらストレスをストレスと感じない方法やらストレスを緩和させる方法やらを診察結果でうけたとしても「ストレスはなくならないもの(あって当たり前のこと)だから、自身の考え方を変えて対処しよう。」に落ち着いてしまう。事業者は、労働者にむけてストレスのない環境を作る努力をしなければならないのに。「各自に『ストレスチェック』やらせました。おしまい。」で済まそうとするのか。事業者が各個人(労働者)に課すことで、事業者自体の義務を果たしたこととするのだろう。事業者が率先して動くことはない。当然職場の改善は見られず、個人が受け取るストレスの種が増えるばかりとなる。
ストレスチェックだけのことではない。社会が世の中がその方向を向き始めてしまった。
事業者(上の者)が働く者(労働者)の立場や思いを「忖度」して、働きやすい環境づくりを目指すことが求められる。
何ゆえまたしても上位の者が下位の者に上位者の立場を忖度させんとするのか、わかりません。
教員免許更新制廃止はうれしいが、新手の研修制度を模索しているらしい。おそらく各学校長による研修などとなり、またも現場に困窮の種を投げつけられる気がしてならない。
何が行なわれているかしれないブラックボックスを次から次へと設けて、「???」の中で「そうするしかないのか」という諦めの気持ちへと誘(いざな)う。暗黙のもたらす権威の増強なのでしょうか。
言うことを聞く者しか教師は続けられなくなるやもしれませんね。 2021.11.17