Vol.30 日野市全体研修を振り返って

日野市全体研修を振り返って

 7月23日、日野レンガホールにおいて、麹町中工藤校長の講演があった。今年で定年だそうだ。そういやレンガホールも定年を迎えるようだ。再任用となった私が、今思うこととは、同年代を生きた工藤校長が来年も再任用校長として麹町中に残る目算があるのかということだ。
長くても5年、早ければ2年で移動する校長の人事異動。
今後の麹町中にバトンを渡す術はついているのか。誰も後を継ぐのには顔をしかめることを好機ととらえ、粘って、再任用校長としてあと5年ほど麹町中で推し進めるつもりなのか。
 麹町中は普通の公立中学校ではあれど、教育委員会あがりの校長が赴任して改革に着手、6年間在任するというある意味普通ではない在位期間を得られた環境。世の中の教育の流れとは異なる施策がとれたのは、そんな好機に恵まれていたからなのだろう。
 意味のほとんどないことを粛々とされられ続ける教師。
 意味のほとんどわからないことを強要される生徒達。
 図式は一緒なのである。
 それにしても、工藤校長のもとで育った若手教員たちは、他の地域、学校に赴任したときどうするのだろうかと、とても不安である。
 自分が正しいと思うことを実践できない硬直した教育現場に反旗を翻すことができるのだろうか?
 生徒はもちろん、教師も同じ空間のなかで共に生活し生きているわけだから、そこにやりがいや生きがいがあってしかるべきなのである。やりがいも生きがいも見いだせない学校という空間はいったい何なのでしょう!? そこに一石を投じたのが工藤校長なのかもしれません。
 年代も近いこともあり、工藤校長の言うことはほぼわたしはわかります。
 「VS 現行の教育」の工藤校長の戦いは、今後の5年間にかかっているのかもしれません。自分のもとで育った教員が他地区で潰されてしまうかどうかの試金石となるでしょう。来年麹町中に再任用校長として残れれば、教育界全般の流れを変える基盤を一つ整えられたと思います。

 真実の口に手を入れることをはばかられている現世の人々。素直に教育について考えてみませんか?

 PS. 日野市は工藤校長呼んだの大丈夫なんすか?

              2019.7.25

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