気の利いた言葉にもならない現象。「そういうことは、あるんだろうな」と理屈では、理解できるのだが……。
「なんで、小説や詩に出てこないのだろう?」そう思った。特別な名称があるのかも疑問に思った。
AIにまずは、「白夜って何?(どういう定義?)」って聞いてみた。すると、「太陽が一日中沈まない、または完全には沈まずに地平線のすぐ下にとどまる現象のこと」と教えてくれた。そこで、「太陽が一日中出たまんまの白夜には、別の言い方や名称があるのか?」と聞いてみた。すると、「真白夜」という言葉が出てきた。わたしの頭がはじけた!
真白夜! なんと味気ない言葉なのだろうと思ってしまったのである。この時点で、私が抱えていた「月の沈まぬ夜」を表す詩的な言葉なんぞはないのだろうと推察できた。
次に立ち上がった疑問のフラグは、「なぜ、言葉とならなかったか?」である。
推察すると「冬の時期、陽が全く昇らない(見えない)北の極地付近は、北極海であり陸地が少なく、人の生活圏ではないため」と思った。それゆえ、詩的な表現としての言葉が生まれなかったかもしれないと。研究者や専門家はもちろんそのような事象があることは知っているだろうが、彼らでさえ、私と同じく体験を伴うことなく頭で理解している場合が多いと思われる。事象を自分の感情で受け入れることが稀であるため、詩的な言葉に成りえなかったのだろう。
体言できなくとも、「月の沈まぬ夜」を想像し、何を感じるだろうかと己の身をそこに置いてみることは大切だと思う。わたしには、不思議と、「月明りによって、真っ暗ではない。その月のやわらかい黄の灯が、幻想的に世界を覆う世界。一見寂しそうにみえて、見守られている安心感も同居する。」と感じた。
人間が理屈で世界を凌駕し、想いをないがしろにしていく中で、文学をはじめ芸術は、人間であること、人間としての優しさを描き続けていかねばならない。そう思った次第である。
2026/02/23
謎を謎と感じる心

ほのぼの研究室

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