大腸癌ステージ1となり、入院手術となって、窓際ではないので、カーテンの中で、景色も見えない中から、見えぬ世の景色を振り返ってみようと思って書きました。2022/12/10
人々にとって優しい国家であってほしいものだ。
森友学園がらみの財務省の公文書改ざんにより自殺した赤木俊夫さん。その上司佐川宣寿前国税庁長官。森友問題の発端、国有地取引での”口利き疑惑”が指摘される安倍元首相夫人・昭恵氏。森友学園の国の補助金不正事件で、約1億7千万円をだまし取ったとする詐欺罪で懲役5年の籠池氏。この4名の中で、誰が一番つらいだろう。実刑判決の籠池氏という見方もあろうが、やはり真相究明を諮らずに幕引きを余儀なくされた赤木さん(夫人も含め)である。
統一教会関連では、二世信者の小川さゆりさんの声にもっと政府は親身になってあげられないのかと思った人も多かったろう。
この問題も西大寺で元首相を殺害した山上徹也容疑者が、籠池氏よろしく実刑受刑者となって幕引きされかねなかった。統一教会…安倍晋三と、またも重鎮が顔をもたげる。山
上容疑者によって忘れ隠れていた問題が再表出したのだ。
国家権力は、自分たち(強き者たち)の利益とする事柄を進めたり、守ったりするためには迅速かつ強行だが、一般庶民や弱い者を守るときには逡巡し、難癖を付けて、はぐらかし、遅延し、世間の空気が冷めるのを待つのが当たり前となっている。
どこから見ても、おかしいものはおかしいのだ。ものの本質に迫ることなく、パタパタと取り決められる施策が、本質の取り残しをまたもや生み出していく。