核シェア⁉ ふざけるな!

 毎回過激なことを書いていると自覚はしていたが、世の中がここまで自己防衛(自己の都合優先)の風潮が常態化してくると、叫びをあげずにいられない。
 北朝鮮がミサイルを放っていたころ(2017.10.26) 麻生太郎副総理は自民党が大勝した衆院選結果について「北朝鮮のおかげ」と述べた。その真意は北朝鮮がミサイルを発射してくれたおかげで、国防への人々の意識が高まり、改憲・防衛に寄与する自民党が勝ったということである。国政選挙が迫ると国民の意識をあおるかのように出されるJアラートのテストがその流れを汲んでいるかに見える。
 今回は北朝鮮はおろか、中国の領海侵犯、そしてロシアの核攻撃という脅威の風を利用してか、安倍元首相が言及した核シェアリング。
 人々の弱みにつけ込む形で(個々の都合につけ込んで)自ずと誘引される感覚へと誘おうとしている。やっていることは、ロシアと何ら変わりはない。同じ穴の狢と思える。

 核の傘下で成り立つ平和が理想とする平和なのか?核シェア⁉ふざけるな!
 また、沖縄にでも核を配備せんとするのか⁉

 どう考えてもおかしいこと、矛盾することを人の弱みにつけ込んで正当化していくのが当たり前となってしまった。この状況を子供や学生にどう教え、説明するのか。「やられないように核を持つべきだよね。場合によっては先制攻撃で敵基地を破壊する能力を持つべきだよね。」と、プロパガンダするのか。
 国民の多くは、どうすべきかはっきりわからない。どうにもならない。だから、そう言うのならそれでいい。という委託するかたちで自己の保身(自分が都合の悪い状態にならないよう)に進んでしまう。

 何度も言うが、世界が核の傘と言うベースで平和を考えることをやめない限り、永久にこの状況は変わらない。空気(風)で世を支配しようとするものに対抗するには、理想の風で地球全体を包むしかない。理想とは、人間同士だけではない自然を含めた共生の意識である。戦略やらプロパガンダやらと対する者に打ち勝つために用いるメソッドばかりが先行して図られる世界の情勢。人の心を奪えば勝つことが約束された世界の情勢。人間以外のものから見れば、何の意味も持たないものなのだ。言葉で表現できない自然界の諸々は「破壊しないで、共有しましょう。助け合いましょう。」と叫んでいるにちがいないのだ。人もそこをベースにして生きるカタチを創り出さねばならない。

        2022.5.8

hirorin について

東京で中学の国語教師をしていました。
カテゴリー: 未分類 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です